本むら庵の外観

世界に名を馳せるお蕎麦の名店「本むら庵」

 

荻窪駅と西荻窪駅のちょうど中間あたりに位置する本むら庵。

杉並区でお蕎麦といえば、まずこちらのお店を思い浮かべる方も多いのでは!?

その名は荻窪だけにとどまらず、世界にその名を馳せる蕎麦の名店なのです。

まだ足を運んだことがない方も、名前を聞いたり、電車から看板を見かけたことのある方も多いはず!

そんな気になる有名店「本むら庵」へ行ってきました!

 

荻窪の老舗「本むら庵」

 

なんと大正13年創業の本むら庵。

今年で90年目を迎える老舗なのです。

大正13年といえば関東大震災の翌年。

高円寺駅、阿佐ヶ谷駅、西荻窪駅が開業した翌々年にあたります。

 

その歴史を感じる堂々たる店構えは当時の情景を彷彿とさせます。

 

本むら庵の外観

 

 

いざ、「本むら庵」店内へ!

 

 

総座席数82席(22卓)と広々とした店内は、老舗の趣を残しながらも、近年では座敷テーブルへのリフォームなどが行われており、ゆったりとくつろぎながらお蕎麦がいただける贅沢な空間です。

 

本むら庵の店内

 

バリアフリー設備も充実しているので、ご家族でも安心して利用できますよ!

 

本むら庵の店内

 

広々とした座敷広間からは盆栽を配した和風庭園がのぞめます。

東京のお店ではなかなか無い眺めです!

 

 

本むら庵のルーツ

 

そんな本むら庵は初代ご主人と2代目が親戚のお蕎麦屋さんで修行を積み、出前蕎麦屋さんとしてはじめたお店です。 (現店主は4代目になります。)

農家のときから使われていた井戸水は今でも使われており、そこに本むら庵のお蕎麦の美味しさの秘密があるとか!(本むら庵の味のこだわりについては後述します。)

昭和40年代から自家製粉・手打ち日本そばを始め、その技術は今でもなお引き継がれています。

特に高い技術が試される江戸前蕎麦を今でもしっかりと提供できるのは、本むら庵が代々職人を育ててきた証です。

 

 

早速ご紹介します!
「本むら庵」のメニューがこちら!

 

 

本むら庵のメニュー

▲汁ものと冷やしものコースや一品料理など、種類豊富なメニューがいただけますよ!(※季節・枚数限定のものもあります)

 

 本むら庵の代表的なおしながき

 

せいろそば  735円
田舎そば  840円
鴨せいろそば  1,417円
天せいろそば  1,890円
おろしそば  892円
鴨南ばんそば  1,365円
天ぷらそば  2,257円
そばがき  1,050円
卵厚焼  703円
とりだんご 840円
磯揚げ  840円

 

などなど!定番のお蕎麦から季節に合わせた旬のものまで様々な種類のお蕎麦がいただけます!

昔の出前蕎麦屋さんはお寿司も作っており、今でもその名残として、蕎麦寿司(2,520円)という興味深いメニューもあります。

また、お蕎麦メニュー以外にもうどんメニューや天重などにも注目!

お食事メニューのみならずデザートメニューにも、お蕎麦を極めたからこその説得力ある美味しさを感じられるのです。

 

 

本むら庵のおいしさのヒミツ

 

そば打ち場

 

他のお蕎麦屋さんと本むら庵が決定的に違うところ。

それは本むら庵のお蕎麦は全て、本むら庵の厨房でそば粉を挽くところから作られるところにあるでしょう。

店内で「打つ」「茹でる」をされているお蕎麦屋さんはあっても、玄そば(そばの実)を「挽く」ところからされているお店はなかなかありませんよね!

本むら庵が仕入れる良質な玄そばはその日に打たれる分だけ石臼で挽かれ、そば粉になります。

そば粉の状態や季節、その日の天候まで考えながら、殻の割合やつなぎの配合を変えながら本むら庵のお蕎麦は打たれるそう。

多くの職人さんが厨房に立つ本むら庵ですが、打ったお蕎麦をお客様に出せるようになるまでは早くても3年はかかるといいます。

 

まさに職人の世界なのです!

 

そば打ちの模様は入り口側のガラス越しに見学できます。

実際に打ち場まで取材させていただき職人の世界を垣間ることができたのですが、お蕎麦への愛情、味へのこだわりがヒシヒシと伝わってくるのです。

その様子もレポートしますのでお楽しみに!

 

そんな本むら庵のお蕎麦を早速実食してみました!

 

 

本むら庵のお蕎麦を定番~季節のものまで実食!

 

鴨せいろそば

鴨せいろ蕎麦

 

こちらを蕎麦を一口食べた瞬間に、どなたでも本むら庵の人気の理由がわかるはず。

その日に挽く分だけ玄そば(蕎麦の実)を挽いて打たれるお蕎麦は、とても新鮮で歯ごたえ抜群

その歯ごたえこそ、お店でイチから作る本むら庵ならでは!

 

つゆももちろん、「味への追求」を感じる逸品です。

鴨肉のジューシーな食感と、ダシをしっかり味わえるコクのある汁。

ところで、鴨肉というと肉厚で脂身が少ないイメージがありませんか?

本むら庵の鴨せいろ蕎麦は、コクのあるダシをとるためにあえて脂身のある部分を使うそうです。

蕎麦との相性をみて、お客様からの反応や長年の試行錯誤の末に選ばれたものとのこと。

「究極」を求めて日々進化と改良を加えている本むら庵の「鴨せいろそば」。

本むら庵に初めて訪れる方にも是非オススメしたいイチオシメニューです!

 

 

ゆず切りそば(季節限定) 

本むら庵のゆずぎりそば

 

季節ごとに旬の味覚を味わえるのも「本むら庵」の魅力の1つ。

冬季には牡蠣そばや、 温玉うどんなどの季節限定メニューがつくられます。

ゆずの風味がお蕎麦にしっかりと打ち込まれた「ゆず切りそば」。

こちらは鴨せいろそばより更に細い更科蕎麦です。

 

ゆず色が美しいお蕎麦に職人さんの技を感じます!

こちらには五日市の契約農園で収穫された香り豊かなゆずが使われています。

季節・枚数限定となっているので、気になる方はお急ぎください!

2月下旬までとなっておりますので、こちらの記事の公開が間に合うか^^;

 

 

 

蕎麦がき

本むら庵のそばがき

 

いつもと違った感覚でお蕎麦本来の風味を楽しめるのが、こちらの蕎麦がき。

蕎麦がきとは、麺状のお蕎麦が広がる前から食べられていた塊状で食するお蕎麦のことです。

現在でもお蕎麦屋さんなどで見られますが、食べたことがないという方も多いのでは?

凝縮された蕎麦の香りともっちりとした食感を楽しめるこちらの蕎麦がきは、蕎麦に一切の妥協がない本むら庵だからこそ出せる通好みの一品です。

 

 

そば志るこ

本むら庵のそば志るこ

 

お蕎麦入りの香り豊かな白玉が入ったお汁粉は、さらさらと甘すぎず、お蕎麦のあとの〆に大人気です。

デザートでもお蕎麦の風味を味わえるのは専門店ならでは。

最初から最後まで、旨味や甘み、さまざまな「味」を十分に満喫できます。

 

そして、本むら庵の魅力は美味しいお蕎麦やデザートだけではありません。

 

 

老舗ならではの行き届いたサービス

 

その建物の趣を残しつつ、どなたでも安心して訪れることのできるバリアフリー設計

入口のスロープはもちろんのこと、身障者用の駐車スペースもあるので、車椅子の方やご年配の方、介護する方も皆、席まで安全に移動することができます。

しかもトイレはオストメイト用設備を完備!

全てのお客様へ安心して美味しいお蕎麦を食べていただきたい。サービス精神は徹底しています!

 

知識豊富なスタッフの方の親切な接客など、挙げていけばキリがありません。

今回訪れて、本むら庵が伝統を守りながらも、お客さま目線で少しずつ変化していくお店だということがよく分かるのです。

時代を読み、時代とともに変わっていくことこそが老舗の証なのでしょう。

 

本むら庵店内

▲段差の少ないお店なのでどなたでも安心してご利用できます。

 

本むら庵のバリアフリー設備 トイレ

▲多目的トイレはおむつ換えベッド等の設備が整っており、車椅子にも対応しています。

 

 

本むら庵について聞いてみました

 

汁までおいしいお蕎麦を堪能したあと、本むら庵本店の小張さんにお店について伺いました。

 

──ごちそうさまでした! どのお蕎麦も本当に美味しかったです。

本むら庵のお蕎麦には職人さんの技術はもちろん、素材にも厳選されたこだわりを感じました。

玄そばは一体どこのものなのか、お客様にもよく聞かれるのでは?

 

小張さん:ええ。国産のものとは決めていますが、仕入れる玄そばの量が多い関係で、決まった一箇所のものを使用しているわけではないのです。

北海道幌加内のものだったり、長野の白馬からだったり。

茨城や青森十和田など全国の粉屋さんと相談しながらシーズンにより異なる玄そばを仕入れております。

粉の違いによって味の開きが出ないように、職人が玄そばごとに挽き方、打ち方を変えるのも本むら庵のお蕎麦の特徴です。

 

──異なる玄そばで本むら庵の味になるのは驚きです。

 

本むら庵の魅力はズバリ、「老舗の伝統と高い技術に裏付けされた美味しさと、それを日常的にも来やすい雰囲気」にあると感じました。

伝統ある老舗なのですが、まちのお蕎麦屋さんとして気軽に訪れることのできる親しみを感じます。

様々なお客様が来られるのではないでしょうか?

 

小張さん:ええ。

嬉しいことに、訪れる方々には様々な場面で本むら庵を使っていただいております。

普段から近所のお蕎麦屋さんとして使ってくださる方から、ここ一番の大切な日にご来店いただける方まで様々です。

近年はリフォームやバリアフリー化も行い、訪れる方により便利で居心地の良い場所になっております。

これからも、様々な場面で「本むら庵に行こう」と思っていただけるお店を目指しながら、ご来店頂く方にとって居心地の良いお店を目指していこうと思います。

 

──小張さんありがとうございました!

 

今回お話を伺った小張さんにはとても丁寧にお店についてご説明いただき、接客の良さにも伝統が感じられました。

大正12年にまちの出前蕎麦屋さんとして始まった本むら庵。

長く続く歴史の中で、追求され続けてきた伝統の味と心意気は、これからも訪れる人を笑顔にしてくれることでしょう。

 

 

次回!!

本むら庵のもう一面の魅力「そば打ち」に密着!!

お楽しみに!

 

【この記事を書いたのは?】 

ライター松村