の巣

大人の子供部屋 Bar「の巣」

 

荻窪駅北口を出て、天沼陸橋手前の交差点[荻窪駅北口]を左折し、最初の角を右折する。

しばらく道なりに進むと、左手角に「の巣」が現れる。

 

外から店内が見えるオープンな作りなので緊張感なくお店に入れる。

入ってまずカラフルな椅子が目に入る。聞けばマスターのご友人がデザインされたそう。

 

棚に置かれたボールライトは暗すぎず、楽しく飲める空間をつくるための工夫を至る所に感じた。

席について飲み始めると、カフェのようなどこかユルく流れる時間が初めて入るお店への緊張感を解いてくれる。

 

ふらりと入ったBarはまるで
「大人の子供部屋」のようだった。

 

マスターに「の巣」について聞いてみた。

の巣のマスターとカクテルの写真

 

───荻窪のバーでは他にない雰囲気を感じます。このお店について伺いたいです。

マスター:僕は福岡出身なんです。長浜の屋台が初めての仕事でした。東京に出てきてから、一人飲みに憧れてバーに一人で飲みに行きました。はじめは落ち着かなかったり、なんだかこっ恥ずかしかったり(笑)でもそのおかげで今の僕がいると思います。

 

いつか飲み屋をやりたいとずっと思いつづけて、去年にようやくオープンしたんです。

 

元から中央線のヒッピーな雰囲気が好きでした。阿佐ヶ谷や荻窪あたりで物件を探し初めて半年後にここが見つかりました。 今月でオープンから8ヶ月経つんですけど、先日、初めての一人飲みにうちを選んでくれたお客様が来てくれて嬉しかったですね。

 

ドリンクは500円から。フードもお手頃な価格で出るが、の巣の押しどころは財布に親切な価格設定だけではない。

 

ご主人にお店のことを伺っている間も常連さんが入店する。マスターが私のことを常連さん達に紹介してくださった。どの方も気さくで楽しくお話でき、初対面の距離感を感じさせない不思議な力を「の巣」という空間に感じた。

 

───オープン一年目にして、すでに常連さんに愛されているお店ですね。この先「の巣」がどのようなお店になっていくのか楽しみです。2年目、3年目の目標などを教えていただきたいです。

 

マスター:お客様同士の出会いがあるのが一番いい。それに尽きます。ここを訪れるお客様同士のドラマがあって、それは舵取りできないんです。

もちろん皆に楽しく飲んで欲しいので、マスターとしてそのために出来ることはします。

 

でもこの先どんなお店になるかは僕が決めるべきことではないと思うんです。店名の「の巣」には「このお店をあなたの巣にしてください」という意味が込められています。

 

仕事の帰り道にでも、『そういえば、マスターは元気かな、あの常連さんは今日は来るのかな?』なんて、ふらっと寄ってもえたら嬉しいですね。

 

の巣外観写真

 

北口界隈を散策の際には是非とも訪れてみてほしい。楽しく飲みたい夜につい寄りたくなる、あなたの巣になるかもしれないお店だ。

 

(写真・ライター:松村)