松庵文庫アイキャッチ

地域に根ざすギャラリー&ブックカフェ『松庵文庫』

 

古民家をギャラリー&ブックカフェとして開放した松庵文庫が今注目を集めている。

 

西荻窪駅南口からアーケードを抜け、その先の一本道(通称『乙女ロード』)を進み、右手に見えてくる印南建設の角を右に曲がりしばらく進むと、住宅街の中にひっそりと佇む松庵文庫を見つけることができる。

 

 図書館?本屋?『松庵文庫』ってどんなところ!? 

 

松庵文庫外観

 

松庵文庫という名前から、図書館や本屋だとばかり思い込んでいたが、実はこちらはギャラリー&ブックカフェとして開放された場所なのだ。

 

『シェアすること』がテーマにあるこの家の用途は上に挙げた2つだけではない。

 

ある日は一階縁側にてヨガ教室が行われ、ある日はフードコーディネーターが招かれ料理教室が行われる。

こちらで行われる様々なイベントやスクールは、地域の交流のキッカケともなっているのだ。

 

松庵文庫の店内

 

古き良き一軒家が辿った歴史

 

かつては音楽家のご夫婦が住んでいたというこちらの古民家。こちらが手放されることになり、現オーナーの岡崎さんが松庵文庫として引き継いだそうだ。

築80年とも言われるこちらの古民家。岡崎さんは初めて入ったときから『この家は今のかたちのまま残したい!』と感じたという。

 

当初はシェアハウスにする予定だったが、水まわりや生活導線が向かないということで諦めたそう。

それでも『シェア』をコンセプトに残しつつ、地域に開かれたものにしたいと考えた結果、今の松庵文庫のスタイルが完成した。

 

松庵文庫の商品写真

 

一階にはカフェギャラリー、ショップがあり、南の庭には松庵文庫のシンボルである樹齢百年のツツジの木が根を下ろす。縁側から望む日当り良好な庭に都会の喧騒を忘れられる。

 

二階のフリースペースには古民家の雰囲気をより一層強く感じる。岡崎さんが引き継いだときから、なるべく手を加えないようにして今の松庵文庫は形作られたのだろう。

 

松庵文庫の店内  ▲作家さんのものに加え、実際に使ってみていいと感じた商品を取り扱うという松庵文庫のショップ

 

ショップやギャラリーは松庵文庫が初めてのチャレンジだったという岡崎さんに、色々とお話を伺った。

 

──このように趣ある古民家が開放された場所は、都内では珍しいですよね。この家を引き継がれた経緯からお伺いしたいです。

 

岡崎さん:元々近所に住んでいたので、この家の存在は知っていました。

お住まいだった音楽家のご夫妻と面識があるわけではなかったのですが、奥様がこの家を手放すというときにこの家を見せてもらったんです。

 

そのときは私が引き継ぐという考えはなかったのですが、「壊すのはもったいない。どうにか残せないものか」と感じたんです。

 

その方法を模索していたところ、奥さまから「それなら岡崎さんが引き継ぐのはどう?」と提案があり、引き継ぐことになりました。

 

──様々な用途で地元の方が集う松庵文庫は、まさに「地域でシェア」された場所ですね。カフェで働く方、ショップの作家さんやスクールの先生などとの人脈はどのように築かれたのですか?

岡崎さん:松庵文庫を初めてから知り合う方が多いです。カフェスペースの「アヒルの空」さんはちょうど物件を探していて、物件を見つけるまでここに入ってもらいました。(※1)

 

元々の友人や、リノベーションを手がけた「ゆくい堂」さんに作家さんを紹介していただいたり。

知り合いが知り合いを呼んで今の松庵文庫に携わる方々が揃いました。そうした新たな繋がりを築くたびに、この家の持つ「惹きつける魅力」を感じます。

 

──『こんな場所があったらいいのに』を実現した場所だからこそ、人が惹きつけられるのではないでしょうか?松庵文庫を通して岡崎さんが喜びを感じる瞬間を教えていただけますか?

 

岡崎さん:利用者として訪れる方々がつながっていく瞬間です。

例えば、毎週土曜日に農薬に頼らない野菜を「ななまる商店」さんというお店に届けていただいているのですが、その野菜にヨガ教室で訪れていた方が興味を惹かれて、コミュニケーションを取ったり。

そのように、この空間を通してつながってもらえることが何より嬉しく感じます。

 

──訪れる方各々が松庵文庫で過ごす時間を楽しみながらも、自然に惹かれ合いつながる。そこがこのシェアスペースの最大の魅力だと感じます。最後にこれからの松庵文庫の目標を聞かせていただけますか?

 

岡崎さん:このつながりがより大きなものになると嬉しいです。ここに来てなにかおもしろいことをしたいと感じた人が、それを実現できて。またそこからつながり続ける大きな動きになればいいなと思います。

 

──ありがとうございました。

 

(※1)カフェ「アヒルの空」は西荻北への移転が決定しています。松庵文庫での営業日についてはHP等をご確認下さい。

 

松庵文庫の庭や店内の写真

 

築80年とも言われる古民家は、地域のつながりの場として西荻窪の住宅地に佇む。

 

撮影日はあいにくの雨だった。大きな窓のついたショップスペースや南の庭の縁側など、日の光を心地よく感じられる場所がたくさんあっただけに、日の差し込む松庵文庫を撮れなかったことが悔やまれる。

 

ツツジの木が息づく南庭を眺めながらのティータイムは、他に代えがたい素晴らしい時間だ。

ほっと一息ついてみてはいかが?

 

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※イベント情報※

 

☆松庵文庫 MEXICO MARKET☆

https://www.facebook.com/events/225758070916842/

10月26日(土)〜11月3日(日)
松庵文庫でメキシコ気分を満喫しよう!!

期間中はメキシコの雑貨や手工芸品の展示販売をはじめ、
各種イベントが盛りだくさんです。

この機会にメキシコの文化に是非ふれてみませんか?
随時情報をイベントページにアップしていきます。

 

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是非、ご覧下さい!

 

(ライター:松村 編集:松崎)