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フェアトレードってなに?N. HARVESTがつなぐ文化の輪

 

西荻窪駅南口。仲通街のアーケードを抜けた先の道は、女性好みの雑貨屋さんやカフェなどが建ち並び、「乙女ロード」の愛称で親しまれている。

 

そんな道を進み、駅から10分ほどで今回伺ったN. HARVESTに到着する。

 

N.HARVEST外観

あの出没!アド街ック天国の西荻窪偏でも紹介された!!

 

今年の7月にオープンしたばかりのこちらのお店。ウッディな外観は雑貨屋のようでレストランのようでもある。

数あるお店と一味違うところは、実はこのお店、スパイスやハーブ、ドライフルーツなどを販売するフェアトレードのお店なのだ。

 

ん?『フェアトレード』?

 

前々からよく耳にはしている言葉だが、いまいち正確には理解していない気がする。

なんとなくはニュアンスではわかるのだが、正確には何を指しているのかよくわからないので調べてみた。

 

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フェアトレード(公正取引)とは。

 

1960年代以降に広まった、開発途上国の生産品を適正な価格で取引する仕組みのことを指している。

途上国の生産者と『直接取引き』することで、中間マージンを無くし、その分を生産者が多く受け取る仕組みを作る。

そして、その取引を継続することで仕組みをどんどんと大きくし、持続可能な開発を実現できるようにする取り組みだそうだ。

 

この取り組みによって

●子供を働かせて生産されたものは扱わない=児童労働の防止

●長期的視野で持続的に発展していくことが可能な方法をとる=環境破壊を防ぐ

などなど、途上国の取引における問題解決に貢献している部分がある。

 

継続的な取引により、生産者側の持続的な生活向上が支えられ、我々消費者は自分が気に入ったフェアトレード認定商品を購入することで、無理のない継続的なサポートに関わることができる。

近年ではコーヒーチェーンの「スターバックス」などの企業が採用したことから有名になり、日本でも近年フェアトレード商品を扱うお店が増えているそうだ。

 

※  あくまでオギジン編集部での解釈です!もっと様々な目的や色々な解釈もあると思うので、興味のある方は『フェアトレード』で検索!調べてみよう!

 

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簡単に言ってしまうと「目先の欲だけに駆られずに長い目で商売を考え、商品売って儲かった分は、生産者とも公平に分けあいましょー」ということだ。(※ あくまでオギジン編集部での解釈です!!)

 

 

さて、そんなフェアトレードのお店『N. HARVEST』。

内装もほとんどが木で作られ、いくつかの棚や台は店主の鈴木さんハンドメイド

茶葉やドライフルーツなどの綺麗に陳列されたアイテムたちは、お店でそのままパッケージされるそう。

 

N.HARVEST店内

 

元々卸業として5年前に立ち上げられていたN.HARVEST

バックパッカーだった鈴木さんがパキスタンのフンザという土地の自然や人に触れて受けたカルチャーショックを、日本での生活に反映できないかと考え、設立された会社だ。

 

スパイス、ドライフルーツの産地の文化、そして、その産地とN.HARVESTの繋がりを、よりお客様に近いところから発信したい。そう考え、フェアトレードのお店を出すことを決意した鈴木さん。

店舗はカルチャーショックを受けたフンザのバルチットフォートという王城にヒントを得て作られたそう。

 

改めてお店を見渡すと、様々な国を回ってきた鈴木さんの、異国の文化への愛情が感じられる。

 

N.HARVESTの店長と商品

 

N.HARVESTについて鈴木さんに伺った。

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──キッカケはバックパッカー時代に受けたカルチャーショックと伺いました。
卸業として、N.HARVESTを立ち上げた経緯をきかせていただけますか?

 

鈴木さん:はい。バックパッカー時代にはインド、カンボジア、パキスタンなどのいろんな国に行きました。当初は料理人を目指していたんです。

そう料理人を志したのも、現地でお世話になった人たちや今も困っている人達に、なにかしらのサポートが出来るポジションになりたかったからなんです。

料理を学びながらも、現地の人とさらに近いところでやれる仕事は他に無いかと考えたときに、現在のお店であるフェアトレードのスパイス、ハーブ屋さんを思いついたんです。

それまで北インドやパキスタン料理を主に学んでいたので、スパイスやハーブの取り扱いには自信がありました。

 

オーガニックやフェアトレードの商品が、しっかりと作られていて、手に取りやすいお手頃な価格なら、次の世代にも、この文化を伝えることが出来ると感じたんです。

その後ようやく今の店舗のスペースがとれたので、ずっとやりたかった実店舗も始めることができました。

 

──N.HARVESTというお店を通して、訪れる方々に伝えたいことを教えていただきたいです。

 

鈴木さん:商品のパッケージには考えを押し付けてしまうようなことは一つも書いていません。ただ接点を持つことで築ける関係があればいいなと考えています。

自然の素晴らしさと、精神的な豊かさを持つ文化が、商品を通して伝わればいいなと思っています。

 

──そこがN.HARVESTのこの先の目標にも繋がってくるのではないでしょうか?

 

鈴木さん:そうですね。そうやって文化が伝わってゆくことが私たちにとって「人生の喜び」だと感じています

そこはN.HARVESTの社員全員が共有出来ている部分だと思います。

 

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店内に並ぶ、石を使ったアクセサリーは、全てハンドメイドで作られる。その職人さんはなんと、パキスタンから日本に来て、鈴木さんのもとで働いているそう。

鈴木さんのカルチャーショックから始まり、つながり続ける文化の輪は、次の世代にも広がり始めている。

 

N. HARVESTの、決して商品を通してフェアトレードの考えを押し付けるわけでないところに、私はとても好感を持った。

フェアトレード商品だから」ではなく、「フェアトレードの結果として」商品からにじみ出てくる魅力や丁寧さが、生産者から買い手へメッセージとしてちゃんと届いているのだろう。

 

フェアトレード商品

 

皆さんもきっと、商品から自然と感じられる「大切なこと・もの」を、手に取ることで感じ取っていただけるのではないだろうか。

 

これからもN.HARVESTから目が離せない!

 

(ライター:松村 編集:松崎)