荻窪ラーメン

荻窪ラーメン“以外”のラーメン屋さん特集

 

ラーメンのまち荻窪への挑戦

 

かつての荻窪では春木屋丸長、丸福などの今の老舗が起こした、荻窪発祥のラーメンブームがあった。

それらのあっさりとした和風だしで麺がやや縮れた醤油ラーメンは荻窪ラーメンと呼ばれていた。

 

荻窪を訪れる方ならその味を想像出来る方も少なくないだろう。

本当に美味しいラーメン屋さんは、一度でも訪れたお客さんを離すことはない。

こってり、しょうゆ豚骨が流行りの今でも春木家、丸福、丸長などの荻窪ラーメンの老舗には多くのお客さんが訪れる。

 

だが今回フォーカスを当てたのは、荻窪ラーメンとは異なる味でこの土地に開店したラーメン屋だ。

どのような思いで、聖地荻窪にお店を開いたのか、その味に迫った。

 

漢珍亭入口写真▲2013年4月に惜しまれつつも閉店した漢珍亭は春木家と並ぶ荻窪ラーメンの老舗だった。

 

ここ荻窪では遡ること64年前、1949年に春木家が開業し、ラーメンの聖地 荻窪の礎を築いた。60年代、70年代には味噌ラーメンとつけ麺、80年代には博多ラーメンのブームが訪れる。

 

90年代には豚骨背脂系とご当地ラーメン、そして「吉村家(横浜)」発祥の家系ラーメンのブームが訪れる。

 

今現在は二郎インスパア系が増加している都内だが、その流行の変化はめまぐるしく、次の流行りは誰にも全く読めない。

それほどラーメンのジャンルは細分化され、各々がその土地でラーメン文化を築いているのだ。

 

ボリューム満点。それでも飽きない「四麺燈」こだわりの味

四麺燈のお店の外観とラーメン

四面道の側にある二郎インスパイア系のお店「四麺燈」かつては家系のお店をされていた店主が2010年に開店した。

ボリュームや味のパンチだけのインスパイア系が急増する中で、洗練された味わいの四麺燈はそのボリュームを最後まで飽きずに味わえる。


「二葉」のクラシックながらも工夫の凝らされた一杯

二葉のお店の外観とラーメン

各種メディアで取り上げられる、新たな荻窪ラーメン「二葉」

看板メニューの背脂煮干しラーメン(¥800)は煮干しのダシがたっぷりと染み込んだ濃厚なスープを背脂でこってりと仕上げる。モチっとした平打麺がスープとよく絡む。

こってりとしながらも重くなく、昔ながらの荻窪ラーメンの良さも引き継がれた味わい。

 

気分選ばずいつでも行ける「鳴神」

鳴神のお店の外観とラーメン

厚な鶏パイタン(白湯)とあっさりの鶏シャンタン(上湯) のスープを選べる。王道を行く醤油ラーメンの味わいながらも、鶏と脂の甘みを感じる一杯だ。

濃厚なパイタンは脂が重すぎずやさしい。ご主人が店を始める際に安い値段でお腹がいっぱいになるお店を心がけたという。

教会通り商店街の顔のひとつとなった「麺処 鳴神(なるかみ)」はこってりでもあっさりでも、 気分を選ばずに訪れることのできる名店だ。

 

 

今回はこってりとしたお店で固めてみたが、荻窪ラーメンとはまた違った切り口のあっさりスープを出す新店も進出している、
荻窪ラーメンの人気の理由はそれぞれの老舗が守り続けてきた味の基柱があるからだろう。

 

そんな土地、荻窪のラーメンの歴史に名を刻む将来の老舗、名店を紹介させていただいた。是非訪れてみてほしい。

 

(写真:松崎/松村・ライター:松村)