荻窪新聞 2015年5月22日
荻窪新聞

日本アニメの先駆者として

【特集】ラーメン大好き小池さんこと鈴木伸一さん
 
特集「荻窪と人」第三弾ゲストとして、杉並アニメーションミュージアム 館長の鈴木伸一さんにインタビュー。アニメーションの歴史と思い出、また荻窪の街についても聞いてみました。
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アニメーションミュージアム受付 ▲ 杉並アニメーションミュージアムの入り口エレベーターを3階で降ります

 

 

今やクールジャパンの象徴として世界中で人気を博する、日本のアニメ。

 

 

杉並アニメーションミュージアムは、特定の作品や作家に限定せず、日本のアニメーション文化全体を対象とした、日本で初の博物館として、2005年に開館されました。

 

その館長・鈴木伸一さんは、日本でテレビアニメが放送される前からアニメーション制作に携わり、今日のアニメーション文化の礎を築き上げた人物のひとりとして知られています。

 

また、かの藤子不二雄先生が「オバケのQ太郎」の中で描いたキャラクター「ラーメン大好き小池さん」のモデルとなった方としても有名です。

 

アニメ全体を総合的に紹介する日本で唯一の行政施設として、今や世界中のアニメファンが赴く場所となった「杉並アニメーションミュージアム」。

 

その館長に現在のアニメーションについて、そして荻窪はどのような街として映っているのか、お話を伺ってみました。

 

 

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── これからは展示とか上映だとか、

そういった業界への恩返しみたいなことを

やっていかなくてはいけない、

やっていくべきだろうと考えているんです。──

 

 

壁に書かれた著漫画家のサイン ▲大変貴重な直筆サインの数々。ファンにはたまりません。

 

 

── この度はインタビューにご協力いただきありがとうございます。

さっそくなのですが、まずは「杉並アニメーションミュージアム(以下SAM)」について、

お聞かせください。どうしてこの杉並にSAMはできたのでしょうか?

 

 

鈴木氏 日本でいちばんアニメーション制作が盛んなのは、老舗である東映アニメーションや虫プロなどがある練馬区なのですが、テレビアニメがはじまった当時に杉並区にも東京ムービー(現:トムス・エンタテインメント)と言う大きな会社があって、その周りに下請会社がどんどん集まってきたんです。いまでは下請けに限らず、大きなアニメ会社も増えてきていますね。現在、杉並区にはアニメ関連会社が70社くらいあるのではないでしょうか。

そんなアニメ関連会社の集積地でしたので、杉並区がアニメのための人材育成やアニメーションフェスティバルなどの支援をはじめました。その一環で、アニメの資料を展示して、紹介するためのミュージアムも作られたんです。

 

 

 

── 鈴木さんはなぜSAMの館長になられたんですか?

 

 

鈴木氏 私はアニメーションの世界に入って50年以上になるんですよ。
もう55年くらいになるのかなぁ。(注:2014年で58年) テレビアニメが盛んになる前からアニメーションには関わっていますので 長いこと続けていることや、 また東映アニメーションや虫プロ、手塚プロのように大きな会社に属していない中立的な立場だったから、僕が選ばれたんじゃないかなと考えています。

 

 

SAM館長 鈴木伸一さん ▲インタビュー中、終始優しい表情でご応対いただきました。優しい人柄がにじみ出ています

 

 

── ずばりアニメーションミュージアムの目玉は?

 

 

鈴木氏 アニメーションの全体を展示しているところ、ですかね。
アニメを、歴史を追って展示しているところはSAMだけなのではないでしょうか。
わりと大人の方にも楽しんでいただけると思うんですよね。
ワークショップの部屋とかもあるので、そこでアニメーションの制作に触れたり、アフレコをやってみたりだとか、小さな子どもだけでなく、大人の方にも楽しんでいただけると思います。アニメーション制作って実際やってみると結構楽しいんですよ。

 

 

 

アニメーションミュージアム年表▲アニメ史の年表。50年以上に及ぶその歴史を目の当たりにできます。

 

アニメーションミュージアム▲体験型のワークショップなど、親子で楽しめるコンテンツも充実している。

 

 

それから年に3〜4回くらい、企画展(特集展示)も開催しますしね。そこではいろんなアニメ作品や漫画家、プロダクションの特集をやっています。シアターではその特集に則したアニメも上映しています。企画展以外でも、歴史に残るアニメや普段テレビでは見られないような作品も上映しています。

 

また、ライブラリーではアニメのDVDを置いてあるので、来た人はそこでいろいろな作品を見ることができます。様々なアニメーションのことや歴史などがわかる本もあるので、アニメを研究をしている人にも面白いんじゃないかと思っています。

 

 

 

杉並アニメーションミュージアムシアター▲アニメーションミュージアムのシアター。上映会も人気コンテンツの1つ。

 

 

 

── 今日、アニメは日本を代表とする文化になるまで成長しました。 海外の方もよくいらっしゃるのですか?

 

 

鈴木氏 アジアの方が特に多いですね。中国の方は一時期減っていたんですが、現在ではまた増えてきています。もちろんアジアに限らず欧米の方も多いですよ。

 

 

 

──  聞いた話なのですが、海外からの観光客で、日本に着いて直接成田空港からSAMへ、

そして次はどこに行くかと聞いてみると「京都」と答える観光客の方もいるのだとか。

世界に誇る観光施設の一つとして認識されて来ているのではないでしょうか?

 

 

鈴木氏 そういう話を聞くと嬉しいですね(笑)
もちろん都内にはジブリ美術館だったり東映アニメーションのギャラリー(※1)もあるのですけれども、やっぱり全体(アニメーションの流れや歴史)を俯瞰しているのはSAMくらいですから。
地方でも、手塚さんだと宝塚(※2)だとか、石ノ森さんだと石巻(※3)とか、それぞれの作家の記念館はありますが、作家や制作会社の垣根を超えて、アニメ作品を展示しているのはSAMだけでしょうね。

 

(※1) 練馬区にある東映アニメーションが運営するギャラリー。2014年9月から工事のため休館中。
(※2) 手塚治虫の生地。「手塚治虫記念館」のこと。

(※3) 宮城県石巻市にある「石ノ森萬画館」のこと。

 

 

 

 アニメーションミュージアムエントランス▲「展示・体験スペース」と「ライブラリー・シアター・企画スペース」の2フロアに分かれています

 

 

 

── 行政の施設としてもアニメーションを取り扱っているのはSAMが全国初ですよね。

 

 

鈴木氏 そうですね。ここは杉並区の施設なのですが、行政関係者ではアニメーションの専門的な知識などが必要となってくるので運営が難しいと。そこで東映アニメーションや手塚プロダクション、スタジオジブリ、プロダクションI.Gなど、日本の大手アニメーション会社が集まっている「日本動画協会」に施設の運営を委託しているのです。 

 

 

 

── 最近ではクールジャパンの後押しもあり、アニメは日本の一大コンテンツといった地位向上を感じる動きや傾向も多いですよね。

 

 

 

鈴木氏 最近は、特にそういったことを念頭に置いて、日本アニメーションの未来のために、色々な大切な資料などのアーカイブみたいなものを作ろうと頑張っていますね。
やはり漫画とかアニメとかは放っておくと消えていってしまう文化なんですよ。 どこかでこういったものの記録とか、保存をしていかなければいけないと考えています。

 

 

アニメーションミュージアムロビー▲ジャンルや会社の垣根を超えた様々な作品が並んでいます

 

 

──  荻窪のまちおこしのひとつとしてのアニメーションは考えていますか?

 

 

鈴木氏 まちおこしとしてですか…そういえば荻窪のカフェの方がいらっしゃいましたね。

 

 

 ── ひょっとしてイナズマカフェさんですか?

(参考URL)オギジン「INAZUMA CAFEのさらなる魅力とは!?」記事はこちら。 

 

 

鈴木氏 そうです。オーナーさんがこられたんですよね。 私たちもそういうまちおこしを一緒にやりたいっていう方を待っていたんです。 イナズマカフェさんは漫画が主体なんですけれども、 マンガとアニメは近いものがありますからね。 「これから一緒にできるといいですね」という話にはなっていますね。 イナズマカフェさんも喜んでいらっしゃるので楽しみです。

 

 

 

 

イナズマカフェ▲ 教会通りにあるイナズマカフェさん。ファンはたまらない直筆の絵の数々が壁面いっぱいに!

 

 

 

  

── 中央線と言えば、阿佐ヶ谷のアニメストリートをはじめ、やはりアニメと縁がありますね。中央線とアニメの歴史にはなにか深いものがあるんでしょうか。

 

 

鈴木氏 鉄道の沿線には東映の撮影所や大手制作会社があるので、自然と制作に関わる会社が集まったんでしょうね。 最近では中野に大学(※4)が引っ越してきましたよね。 杉並には女子美術大学もありますし。 そういう意味では、この中央線一帯はクールジャパンの一部として注目されるかもしれません。

 

(※4)明治大学のこと。中野キャンパスにある国際日本学部では、漫画やアニメなどのポップカルチャーを取り上げている。

 

 

 

── ちょうどオリンピックもありますしね。しかし、オリンピック会場と杉並区は少し離れていますね。どうすれば海外のお客さんを呼べるかというと、アニメーションは集客の重要なコンテンツの一つだと思うのですが。

 

 

鈴木氏 そうですよ。 海外に行くとアニメーションのファンはいっぱいいますからね。 僕も海外はあちこちへ行きましたが、本当に日本のアニメーションは海外では人気が高いです。 SAMに来る外国の方のお話を聞いてみると、とにかく日本のアニメーションに詳しくてびっくりします。

 

ただ、実は今の中国のほうが日本の3倍くらいアニメの生産量があるんですよ。 3、4年前くらいまでは老舗のアメリカを押さえて、テレビアニメを作っている日本が生産量で一番だったのですが、今では中国の方が断然多いのですよ。

 

 

 

── けっこう海外に制作の仕事が流れているというのはよく聞いたことがあります。一方では、日本のアニメーターはなかなか待遇が良くないという苦労話も出てきていますよね。そういったものの原因というのはあるのでしょうか?

 

 

鈴木氏 昔から問題視されて、 色々言われてはいますよね。“1枚描いていくら”で計算してしまうとどうしても安くなってしまうんでしょうね。(注:実力があれば、アニメーターは必ずしも低賃金ではない)

 

 

 

── なめらかな動きを求めるためカット数が増えすぎていることも原因のひとつなのでしょうか。

 

 

鈴木氏 どちらかというと、絵の細かさの方が原因じゃないでしょうか。あとは予算が厳しいからでしょう。なめらかな動きっていうのは、日本のアニメーションでは海外ほど求められていないような気がしますね。 もちろんできるだけなめらかっていうのが望みだとは思います。
日本のアニメーションはディズニーのように「生きているように動く」といったところではなく、「動かすとこは動かして、止めるところは止める」といった歯切れのいいものだと思うんですよね。 と言うのも、日本の演劇(歌舞伎)を見ていると見得があってしっかり止めるところがあるじゃないですか。カッコイイ瞬間がありますよね。そういうところを日本のアニメーションは生かしているのだと思うんです。

 

 

 

鈴木館長▲日本のアニメーションの誕生から現在まで、今もなお携わっている鈴木氏の言葉には重みがありました。

 

 

 

── 鈴木さん自身についてお伺いします。まず漫画家を志して、この世界に入ったとのことですが、何かキッカケというものはあったのですか。

 

鈴木氏 僕はもともと漫画のファンでした。 終戦後、ディズニーのアニメが沢山入ってきたんです。 当時、日本のアニメーション作品はあまりなくて、ディズニーの明るくてきれいなアニメにすごく刺激されて…憧れて…。アニメーションの仕事をしたかったんですが、当時地方(山口県)にいたものですから、どこにアニメーションの会社があるのかもわからなかったんですね。

 

なので、とりあえず「上京した時に漫画をやろう」と思っていたところ、その当時トキワ荘(※5)にいた寺田ヒロオさんから「トキワ荘の部屋が空いたので来ないか」という手紙をもらったのがキッカケですね。本当にラッキーでした。あそこには寺田さんをはじめ、藤子さんがいて、僕の後に石ノ森さんだとか赤塚不二夫さんが入りました。そういうところに混じって漫画を描こうかなと思っていた時に、僕を東京に呼んでくれた人(※6)がアニメーションを始めていた横山隆一先生(※7)を紹介してくださったわけです。

最初、横山先生は趣味でアニメを始めていたんですが、それが評判になったので、「おとぎプロダクション」というアニメ会社を主宰して、35mm(劇場用)で作ろうとされていた時でした。

 

僕が「おとぎプロ」に入った年(1956年)は、ちょうど東映動画も創立された年でしたね。その後、おとぎプロでは8年間アニメ制作に関わりました。短編を集めたオムニバスの長編アニメ「おとぎの世界旅行」を制作し、日本で始めてのTVシリーズも手がけました。

一般には鉄腕アトムが初めて(のTVシリーズ)なのですが、実はそれより2年前にテレビシリーズを作っていたんです。といっても「インスタントヒストリー」という1分間の短いアニメで、その日その日の歴史的な出来事を、アニメを使って説明するというものでした。毎日放送されるから、おとぎプロのみんなで順番に300本以上作ったんです。

 

 

(※5)東京都豊島区椎名町(現:南長崎)にあったアパートで、多くの若手漫画家が集まっていた。寺田ヒロオさんはその中で先輩にあたる漫画家。

(※6)漫画家の中村伊助さんが鈴木館長の上京の助けをした。

(※7)漫画「フクちゃん」などで当時大人気だった漫画家。高知県には「横山隆一記念まんが館」がある。

 

 

TVアニメ

▲SAMで開催されたテレビアニメ50周年のチラシ。

 

 

 

その後、鉄腕アトムの30分枠のストーリーものがテレビアニメブームのきっかけになりました。そのブームの年を原点として、テレビアニメ50周年としているわけです。

僕もアニメのアトムをみて、テレビアニメの制作に憧れておとぎプロを退社したところ、トキワ荘時代の仲間たち(藤子不二雄(A)、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、つのだじろう、赤塚不二夫ら)がアニメ会社をつくろうじゃないかということになり「スタジオゼロ」が生まれたのです。みんなも手塚先生に刺激を受けたからだと思うのですが、ゼロでは「おそ松くん」や「パーマン」、「怪物くん」、「佐武と市捕物控」、「ウメ星デンカ」とかを制作しました。そのあと「星の子チョビン」も作りましたね。

 

スタジオゼロは、結局自分たちの仲間の漫画をアニメーションにしていこうというものだったわけです。でもやっぱり、漫画家というのは忙しいこともあって、営業とかそういったものが上手くなくて、 次の企画がなかなか決まらずにいて…「じゃあもうそろそろアニメの仕事は経験したからやめようか」って事になってスタジオゼロを解散することになりました。

 

その後、僕は個人的にNHKやコマーシャルの仕事などをしていたのですが、そういった中で、SAMの館長の依頼もいただいたんですね。 正直、経験したことがないですし、最初は館長の仕事なんて出来ないと思っていたんです。でも、僕が初代になるのだから思い切ってやるだけやってみようと受けてみました。

 

 

鈴木伸一館長▲穏やかな表情で過去の思い出やアニメーションの歴史を話す鈴木伸一氏。

 

 

 

── ホームページに「アニメへの恩返し」とあったのは?

 

 

鈴木氏 僕はずっとアニメーションで育ち、生活してきたわけですから、ここまでアニメで仕事が出来てきた分、これからは展示とか上映だとか、そういった業界への恩返しみたいなことをやっていかなくてはいけない、やっていくべきだろうと考えているんです。

 

 

── そうなんですね。ちなみにスタジオゼロで作られてきたアニメと今のアニメ、鈴木さんから見て一番大きい違いは何だとおもいますか。

 

 

鈴木氏 今のほうがはるかに技術的には進んでいることでしょうか。それはやはりデジタル技術が導入されてきたからですよね。
コンピューターを使うようになって画質というかクオリティーは一気にあがりましたよね。
僕らはフィルムで育ってきた人間なんで、やはりコンピューターにはついていけないところがあるんですが、 やっぱりこれからはそういう知識が必要だと思います。フル3DCGアニメも出て来ましたし、画面的には素晴らしいですね。



でも、やはり日本人は手書きのアニメっていうのが伝統的に好きなんだと思っています。だから宮崎(駿)さんや高畑(勲)さんといったスタジオジブリの方たちも一生懸命手書きのアニメを作ってますよね。
でも、いつかはコンピューターで作ったアニメが主になっていくんでしょうね。今の子どもたちはCGに慣れていますから。私たちがCGに感じる違和感もどんどんなくなっていくのかもしれません。

 

それと日本のアニメーションが面白いと言われているのはストーリーがしっかりとしているからです。 それは日本に漫画ブームというものが土台にあったからでしょう。
手塚さんがストーリー漫画(※8)というものを始めて、それに刺激されて、藤子さんや石ノ森さん、そして赤塚さん、ちばてつやさん、ほとんどの漫画家たちがストーリー漫画を書くようになりました。言わば、今の人は皆ストーリー漫画ですよ。

アニメはストーリーが大切ですから、それが良い影響となっているのでしょうね。 漫画のベースにして育った人たちが今アニメを作っていて、そういった環境が日本のアニメ作りを有利にしているのです。だから、しばらくは日本のアニメーションの勢いは無くならないだろうと考えています。

 

でも外国の人も日本のアニメを手本に勉強していますから、 近いうちに追いついてくるんじゃないかと思います。そういう危機感は感じています。

 

 

(※8)物語に主眼をおいた漫画のこと。手塚治虫さんが漫画「新宝島」で、それまでの漫画にほとんどなかったドラマ性を持たせ、映画的表現を使ったことで広まったと言われる。

 

 

 

 

アニメーションミュージアム貴重な展示▲貴重な資料の数々が並ぶ。写真は「テレビアニメ放送50周年展」

 

 

── トキワ荘での思い出深いエピソードがあれば教えてもらえますか。

 

 

鈴木氏 僕がトキワ荘に入ったときは、みんな同じような貧乏生活を送っていたわけですよ。みんな新進気鋭というんですかね。今でこそ大先生ばかりになっていますが、当時は「これから」という感じがしていました。

 

当時は漫画があまり市民権を得ていたものではなかったんですよ。 漫画は「読んだら馬鹿になる」とかそういうふうに言われていた時代ですから。 みんなそれに耐えて描いていた。

そんな環境の中、手塚さんの始めたストーリー漫画では色んなジャンルが描けるわけです。悲劇とかも描かれるわけです。そうして、漫画がだんだん認められるようになっていったんですね。

 

今でこそですが、日本人で漫画の洗礼を受けてない人はいないんじゃないかというくらいです。小説家の中にも(影響を受けた人は)たくさんいらっしゃいますし、それはやはり日本の文化として、漫画がここまで成長してきたということなんでしょうね。海外にはまだここまでの漫画文化が無いのでないかという感じがします。 これから日本の影響がどう海外に出てくるかは楽しみなところです。

 

 

 

── 最後の質問なのですが、鈴木さんを元にされたキャラクターの「ラーメン大好き小池さん」のとおり、鈴木さん自身も本当にラーメンが好きなんですか。

 

 

鈴木氏 毎回聞かれる質問ですね(笑) こういう時はいつもこう答えています。『ラーメンももちろん好きですし、 麺類全般が大好きなんですよ!』と。 そもそも「小池さん」を書いた藤子さんたちもラーメンが大好きなんですよ。
「小池さん」はスタジオゼロのころ、藤子さんが描いた漫画の「オバQ」の中に“アソビ”のような形で登場したキャラだったのですが、 それが何故か頻繁に出てくるようになったんで、みんな気になっていたんでしょうね(笑)

 

 

 

── ちなみに鈴木さんのお好きな荻窪のラーメン屋さんは。

 

 

鈴木氏 これは、ちょっと…言いづらいですね(笑) 「アチラを立てれば、コチラが立たず」でして…。でも、荻窪のラーメンはやはり全体的に美味しいですよ!  

 

 

  

 

鈴木館長の肖像画と「小池さん」▲ 鈴木氏の肖像画と「小池さん」。貴重な2ショット。元スタジオゼロの田中平八郎氏が描いたもの。

 

── 鈴木さん、貴重なお話ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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現在、杉並アニメーションミュージアムでは「赤塚不二夫生誕80年!赤塚不二夫のアニメ展なのだ」が開催されています。

ギャグ漫画の天才・赤塚不二夫の生誕80年を記念し、数多くの作品の中から『おそ松くん』、『もーれつア太郎』、『ひみつのアッコちゃん』、『天才バカボン』を一堂に紹介する展示会として、作品紹介はもとより、絵コンテやアニメ資料の展示やアニメ上映、人気キャラクターたちと写真が撮れるコーナー、お絵かきコーナーと、懐かしいだけじゃない、親子で楽しめる内容が盛りだくさんです。

展示は5月24日(日)まで行われていますので、どうぞこの機会に遊びに行ってはいかがでしょうか?

 

 

 

赤塚不二夫生誕80年▲赤塚不二夫生誕80年「赤塚不二夫のアニメ展なのだ」

 

 

 

 

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▶イベント情報 2015年1月28日(水)〜 5月24日(日)

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「赤塚不二夫生誕80年! 赤塚不二夫のアニメ展なのだ」

 

開催期間 :2015年1月28日(水)〜5月24日(日)

所在地  :杉並アニメーションミュージアム

                    〒167-0043 杉並区上荻3-29-5杉並会館3階

開催時間 :10時〜18時

                 (入館は17時30分まで。企画展最終日は(5月24日)は16時閉館)

休館日  :毎週月曜日(月曜祝日の場合は開館し、翌平日休館)、臨時休館有

入館料  :無料(シアター含めて無料)

主催   :杉並アニメーションミュージアム

企画・協力:株式会社フジオ・プロダクション

協力   :スタジオゼロ、東映アニメーション、トムス・エンタテインメント、ぴえろ、毎日放送

 

 

関連リンク:赤塚不二夫公認サイトこれでいいのだ!!

 

 

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▶イベント情報 5 月 27 日(水) 〜 6 月 19 日(金)

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杉並アニメーションミュージアム第 40 回企画展

『アクエリオン展 Part1 10 周年の軌跡 ~「アクエリオン」が紡いだ物語~』

 

「一万年と二千年前から愛してる」という主題歌のフレーズも人気となったSFロボットアニメ『創聖のアクエリオン』。今年で放送 10 周年を迎えることを記念し、続編となる『アクエリオン EVOL』、そして 7 月からはじまる新番組『アクエリオンロゴス』というアクエリオンシリーズ全体を、貴重な資料やアニメ上映などで紹介する展示会が杉並アニメーションミュージアムで開催される。また、7 月 18 日(土)からは展示を一部リニューアルして『アクエリオン展 Part2』を開催する。

 

開催期間 : 5 月 27 日(水)〜6 月 19 日(金)

所在地  : 杉並アニメーションミュージアム

開館時間 : 10 時〜18 時 〔入館は 17 時 30 分まで〕

※耐震補強工事のため、6 月 20 日(土)~7 月 17 日(金)は臨時休館予定。

休館日  : 毎週月曜日(月曜が祝祭日の場合は開館し、翌平日休館)、臨時休館有

入館料  : 無料(シアターを含めて無料)

主催   : 杉並アニメーションミュージアム

協力   : サテライト

〒167-0043 杉並区上荻 3-29-5 杉並会館 3 階

 

ライター:松村鉄太郎/編集:スガイジュンイチ/撮影:松崎淳一