荻窪新聞 2013年6月10日
荻窪新聞

原水爆禁止運動の発祥の地

子どもと未来を守りたい。オーロラの碑とは?
 
中央線荻窪駅から南東へ500mほどの住宅街に「オーロラの碑」は建つ。この碑はかつて国際法学者安井郁を館長とする杉並区公民館にがあったことを記念するものである。
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この杉並公民館こそが、原水爆禁止署名運動の発祥の地であったのだ。

荻窪のとある閑静な住宅街に入ると、二股大根のような碑がたっている。不思議に思い調べてみると、そこから意外な事実が分かった。
 
昭和28年11月に、主婦24人が読書サークル「杉の子会」を設立。当時は朝鮮戦争が起こり日本が再軍備に突き進んでいる時代。
「二度と子供を戦争に送りたくない」という思いから主婦たちは社会科学を勉強。
翌年3月のアメリカのビキニ環礁での水爆実験により、近海で操業していたマグロ漁船『第五福竜丸』が被爆。国際法学者としてこの問題に取り組んでいた安井を先頭に、主婦達は「原水爆禁止の著名活動」を開始。
 
その声は、国内だけにとどまらず、全世界で6億7千万人もの署名を集めた。「オーロラの碑」は子供、未来を守りたいと願う純粋な気持ちが世界を動かした歴史を刻んだ記念碑なのだ。
 
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原水禁著名運動の歴史は、区立郷土博物館の常設展示室で紹介されている。署名簿やイタリアの女性団体から贈られた旗を見ることができる。
休館は月曜と第3木曜。開館は9時 ~17時。観覧料百円(中学生以下は無料)。京王井の頭線永福町駅から徒歩15分。
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▲荻窪体育館の隣にある読書の森公園に設置されたガンジー像。オーロラの碑とならぶ荻窪の平和のシンボルである。
▲区立郷土博物館の常設展示室は原水禁著名運動の歴史の他にも、関東大震災以降の荻窪の発展を教えてくれる。